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ライバルがいない世界に意味はない シャア編

2020/02/14
 
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30代の模型製作者です。 ~受賞歴~ ダンボール戦機プラモデルLBX烈伝コンテスト2014最優秀賞 2018年オラザク選手権一次通過

今回はガンダムのキャラクターのお話です。

なぜ映画「逆襲のシャア」で
シャアはアムロにサイコフレームの技術を流出させたのか。
なぜ敵に塩を送るようなことをしたのか。

これはシャアの人生、アムロがいなければ
成り立たないことの裏返しかもしれません。

アムロとシャア

二人の関係は、宇宙歴0079年の一年戦争では
ジオンのエースとガンダムのパイロットという状況で
顔も知らないまま何度も戦いを繰り広げます。

最初はシャアが優勢でしたが、
アムロがニュータイプに覚醒していくと
二人の力関係が逆転していきます。

結局はアムロがシャアを討ち取ろうとした瞬間、
最愛のララァが間に入ってシャアをかばい戦死してしまいます。

二人の関係はここで決定的な敵味方となるかと思いましたが
最後にシャアはアムロを同志、仲間に引き入れようとします。

ララァを失った原因の相手であるアムロを
(まぁシャアがアムロより弱かったのが原因ですが)
同志に引き入れるという感情は理解し難いものがあります。

アムロからも「正気か?」と言われるくらいですから。

しかしララァのいない世界で最もシャアの理解者になれるかもしれないのが
ララァと同じ境地にまで達したアムロしかいないとすると、
シャアはアムロに自分の理解者になって欲しかったのかもしれません。

Zガンダムのシャアとアムロ

同志まではいかなくてもエウーゴとカラバという同盟関係で
二人は同じ勢力で共闘します。

ここで最初不思議だったのが
二人が顔を合わせた瞬間すごく落ち付いていて
怒りや憎しみが見えないところです。

一年戦争ではララァを巡り最悪の結果になったにも関わらず
Zガンダムでの二人は昔なじみの戦友のような
奇妙な関係性を見せます。

若いころの話は水に流して大人になったのかなと思いました。
しかし逆襲のシャアでは再度敵味方に分かれます。

トランスフォーマーマイクロン伝説 コンボイとメガトロン

ここでガンダムに次ぐ知名度のロボットアニメシリーズのトランスフォーマー。
そのうちの一つマイクロン伝説の話をさせてください。



正義のサイバトロンの総司令官コンボイと
悪のデストロンの破壊大帝メガトロンの二人のライバル関係が
今回の記事のアムロとシャアの話に関係してきます。

物語の後半にコンボイは
メガトロンの猛攻を受けて消滅します。

まぁ後々コンボイは復活するのですが
*トランスフォーマーではコンボイの死と復活はお約束の展開
コンボイが死んでいる間、メガトロンは元気も覇気もなく
目的を失って活力のない状態でした。

しかしコンボイが復活したときに
一番うれしそうにしたのは
敵であるメガトロンだったのです。

ライバルの存在こそ自分の生きる意味であり、
ライバルがいない世界は空虚で生きている価値はないのかもしれません。

あしたのジョー 力石とカーロス

ボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」
主人公矢吹ジョーとそのライバル力石徹。

力石は減量による体の疲弊と
ジョーのハードパンチによって
試合後亡くなってしまいます。

力石亡き後のジョーは
ボクシングを続けることが厳しくなります。

力石とのことがトラウマになってしまったこと。
生涯のライバルを失ったことによる目標の消失。

しかし新たなライバル、カーロス・リベラによって
再度ボクシングへの情熱を取り戻します。

ライバルの有無によって戦うこと、
生きることへの気力が沸くのです。

シャアはアムロ無しでは生きられないのか

話しをガンダムに戻します。

シャアがもし連邦にサイコフレームを流出させなければ
アムロはサイコフレーム無しの
情けないモビルスーツ状態のガンダムで戦うことになったでしょう。

おそらくサザビーならばシャアは
サイコフレーム無しのアムロに勝てると思ったのでしょう。

結果としてアムロを倒すことはできるかもしれません。

しかし、その後にシャアに残されるのは
統治する気の薄い地球圏とララァもアムロもいない世界。
自分の理解者や自分をかまってくれる存在のいない世界。

自分のイエスマンしかいない世界のつまらなさ。
ライバルのいない世界の虚しさを考えたからこそ、
敵に塩を送り、アムロを自分と対等の状態で戦うことを選んだ。

わざわざアムロが生存しやすい状況を作り
自分の負けやすい状況を作ったのは
アムロを殺す気が薄いことの裏返しかもしれませんね。

対等の状態で勝たないと意味がないから
敵に塩を送るような真似をしたとも考えられますが
ライバルのいない世界になって欲しくないから。

自分が死ぬ確率が上がっても
ライバルを失いたくないという気持ち。

前述のトランスフォーマーマイクロン伝説の
コンボイとメガトロンの関係や、
ジョーと力石、カーロスとの関係から
ちょっぴりシャアの考えを理解できました。

ライバルがいる世界じゃないと生きてる価値が無いのです。

最後に

閲覧ありがとうございました。

目標や目的こそが人間を突き動かす原動力です。
生きがいとはライバルを見つけることかもしれませんね。

私も今までの人生で数々のライバルと戦うことで、
そのジャンルで成長したり、実績を作ることが出来ました。

新しいことを始める際には、
目標となる方、ライバルを設定しその背中を追うことが
成長や成功につながる道だと思います。

ランキング一位継続中!毎日更新頑張ります!

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