プラモで病まないためにしていること
前回の記事で模型でストレスを抱える人のことを書きました。
今回は模型ストレスを感じる方に、
少しでも参考になればと思い、
私が普段行っている
ストレスを抱えない方法や、
考え方を書いていきます。
また、他の人のやり方で、
良いなと思った方法も書いていきます。
目次
自分を過小評価する
ストレスに感じるのは、
思った評価が得られないときが多いです。
つまり、自分が自分を、
どのくらいの存在だと思っているかが重要です。
私は自分をたいしたことない存在だと、
思っていますし、事実工作力は低いです。
世の中には模型が上手な人が数多くいます。
モデリング技術で考えれば、
私は雑魚だと言える自信があります(どんな自信だ)
また、細かいディティールアップや、
パテ、プラ板のスクラッチがスゴイ作品を見ると、
逃げ出したくなる感情が沸いてきます。
私には一生到達できない技術を持った、
モデラーなんて星の数ほどいるんだと。
そんな方々の作品を見るたびに、
「自分なんてまったくたいしたことない存在だ」
と思います。
自己を過小評価することで、
結果が悪くても納得することができます。
たまたま良い結果が出たのは、
たまたまネタが受けただけと。
ダメならジャンルを変える
私は今でこそガンプラばかり作っていますが、
数年前はダンボール戦機LBXでしたし、
その前はゾイドが主な活動ジャンルでした。
完成品のおもちゃである、
トランスフォーマーのリペイントもやってましたし、
ガンプラは高校時代に作って以来、
15年ほど作らなかったブランクがあります。
それは、作ってなかった時代のガンプラが、
あまり自分の好みの設計でなかったため、
楽しく思い通りの改造できなかったからです。
今のようにガンプラが作れるようになったのは、
ガンダムAGE以降のキットの出来の良さに触れ、
なおかつ、LBXを大量に作った経験から、
ガンプラを完成させる工程が予測しやすくなったからです。
また、自己流の改造の方向性を確立できたからもありますね。
この辺のことは以前の記事で書いたので御参照ください。
改造が楽しくなったきっかけのことです。
自分が楽しく作れるからそのジャンルのプラモを作るわけで、
もしかしたら、自分に合ったもっと楽しいジャンルが他にあるかもしれません。
ガンプラでイマイチ受けなくても、
フレームアームズで才能を発揮できるかもしれませんよ。
もし今のジャンルが楽しくないのであれば、
他に移ってみるのも選択肢の一つです。
車線変更するかの如く、
違う経路を辿ってみるのも手だと思います。
私もダンボール戦機LBXから完成させるスピードが上がったし、
知り合いに、フレームアームガールズの改造をするようになってから、
月一個以上のペースで改造、塗装、完成できるようになった方も知っています。
自分と他人の見え方は違って当然
前回の記事のストレスの原因4、
意図しない反応に関して書いていきます。
作った模型が自分の意図しない見方をされること。
例えば、完全オリジナルで作ったものが、
「~に似てますね!」
という反応にストレスを感じるという件についてです。
生まれた年代、環境、色々な外部要因などによって、
人間の物の見方というものは全く違うものになります。
自分が個人的に面白さを感じない作品にも、
熱狂的なファンはいるのです。
全てが自分の思い通りにならないのは当然ですが、
実は自分の作ったものさえも、
自分の思ったようには、見てもらえないことはあることなんです。
人は対象を理解しようとするとき、
過去の自分の知識や経験から検索し、
記憶の引き出しから似た情報を取り出します。
それが「~に似てますね!」
となり、「この作品を理解していますよ!、わかります、理解できます!」
と好意で伝えているのでしょう。
しかし、「間違った解釈をされては困る!そんな風に作ったつもりは無い!」
という風に思ってしまう気持ちも分かります。
かくいう私も、自分の模型の方向性を野球で例えるなら、
変化球ばかり投げるクセ者ピッチャーだとなんとなく思っていたのです。
しかし、あるときある方から、
速球勝負の正統派ピッチャーだと伝えられて驚きました。
つまりは、ある切り口からは変化球投手だし、
また別の切り口からは直球投手ということなのです。
「そのような多面的な見方が出来る深掘りできる作品が作れてよかった」
「自分の作品にはそういった面もあるのか、
ではこの部分を無くすとどう見えるか、
または強調したらどうみえるのだろうか…」
などなど、その後の糧になるような考え方をしてはいかがでしょうか?
「理解されなくて悔しい!理解できないならコンタクトしてくるな!」
と断じてしまっては所詮そこまでです。
「人の目にどう映ったのか」
という情報は、実は自分を客観視することができる、
価値のある情報だとはいえないでしょうか?
それが理解できるようになれば、
次はそう思われないような作品を作るための、
手がかりになるのではないでしょうか?
自分が思ってない反響こそ、
今後、思い通りの印象を与える作品を作るための、
最も重要な客観情報だと私は考えます。
頑張りすぎない楽しい模型活動
普段日常生活や仕事でストレスが溜まっている我々現代人にとって、
趣味での現実逃避は自己のメンタルを保ち、
ストレスを解消するには大事なことです。
しかし、その趣味でも心を追い込まれてしまっては、
元も子もありません。
模型はあくまでも趣味です。
己の人生をかけてやっているわけでなければ、
気楽に楽しみましょう。
頑張って努力して、睡眠時間削っても、
大会で絶対上位に行けるとも、
RTやいいねが大量にもらえるかも実際わかりません。
制作するテーマ設定も評価に関わってきます。
その大会で評価されない間違ったテーマ、コンセプトに全力をかけて、
結果が悪いことになってしまうこともあります。
大会は結果が出なくて当たり前、
自己評価と他者評価は完全に別と割り切るしかないのです。
自分が審査員でもなんでもないのですから。
逃げ道を用意する
これは私が基本やっているのですが、
作ったものが受けなかったとき、
その言い訳を考えるようにしています。
私は現行、ほとんどの模型制作に時間をかけません。
1週間から3週間で完成させちゃいます。
一か月丸々かけることはほぼなくなりました。
努力せず、気楽に作っています。
そんなたいして手をかけない模型が、
コンテストで結果が出なくても当然です。
RTやいいねが伸びなくたって当たり前なんです。
この、「どうせ労力をかけてないんだからダメで元々」
という逃道が私にはあるので、
自分で自分を追い詰めないことに一役買っています。
現代人は仕事や家庭のストレスに晒されています。
現実逃避できる趣味でも現実を突き付けられたら…
そりゃ落ち込みますし、病みもしますよ。
言い訳は見苦しいとは言われますが、
趣味の模型くらい逃げても言い訳してもいいんです。
努力と評価は全く別
他者の評価は自分の評価と違うことなんて多々あります。
前の作品より今回の方が、
アイディアが良い、時間をかけた、
知り合いの受けが良かったなどは、
実際のコンテストやSNS評価とは全く関係ありません。
つい人間は前回より努力した今回の方が受けると考えがちです。
努力したものが受けないこともあるし、
手早く作ったものがアイディアが良くて受けることもあります。
たまたまフォロワーが多い人にRTされて伸びることもあるし、
たまたま見てくれる人の少ない時間に投下して伸びないこともあるでしょう。
私は他人の評価なんて思い通りにならなくて当然と考えています。
他人と比較し過ぎない
前回ご紹介した、マナブさんのツイートにもある通りです。
ちなみに、心を病みやすい人の特徴は「他人と自分を比較する」だと思う。
誰かと比較したら、自分のダメなところが見えますよね。たまに比較するならいいけど、毎日の比較は無駄です。1ヶ月に1回の比較でいいんじゃないですかね。それ以外のときは、自分の世界に没頭して作業する感じが良いかも😌— マナブ@バンコク (@manabubannai) December 11, 2019
比較するから他人を羨む、妬み嫉む。
大会やネットに出なければそんなことも少なくなるでしょう。
もし比較するのであれば、
なぜ自分がダメで他人の入賞作品が認められたのかです。
その大会の傾向に自分の作品はマッチしていたのか。
技術を競うコンテストと、
ネタで勝負できるコンテストは全然違います。
オラザク上位に行けないものが、
公式のビルドコンテストで入賞できることもあると思います。
自分に向いている大会を探す
有名なコンテストでなかなか思いの結果を得られないのであれば、
来年は出ないというのも選択肢の一つだと思います。
今年2019年、私はオラザクには出ませんでした。
オラザクや、GBWCはガンダムの戦場で例えるなら、
ア・バオア・クーなどの大激戦区です。
自分の作ったガンプラがその激戦区で勝ち残ることはできますか?
あまり激しくない、戦場を選ぶのも生き残る手段です。
正直、私は去年一次突破という目的を達してしまったので、
あまりモチベーションが上がらなかったのもありますが、
同時期に駿河屋さんの大会に出たというのもあります。
ビルドF91で参加しました。
結果はうれしいことに、上位賞の優秀賞に入賞!
駿河屋さんで使える電子商品券も3000円分頂きほっくほく。
ガンプラや、改造パーツも送られてきて、
オラザクでなく駿河ファイターズに出て大正解でした!
もしオラザクに参加した方で、
スゴイ作品を作られた方が、
駿河フォイターズに参加されていたら…
と考えるとぞっとします。
そんなことになったら私が受賞できなかったかもしれません。
オラザクで結果出ないかもしれない作品でも、
別の大会で活躍できるかもしれません。
日々どこでどんな大会が開かれているかチェックするのも重要です。
最後に
閲覧いただきありがとうございました!
まとめ
- 自分を過小評価する
- ダメならジャンルを変える
- 自分と他人の見方は違うこともある
- 頑張りすぎない
- 逃道を用意する
- 努力と評価は別
- 自分に向いている大会を探す
私は以上のことを考えながら日々模型と向き合っています。
模型でストレスを感じたことがある方に、
今回のことが一つでも伝わったら嬉しいです。
気楽に模型を考えることに
ちょっとでもお役に立てたら…
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